10/18~10/21 第19回宗雲仏像彫刻所展示会

10/18~10/21 第19回宗雲仏像彫刻所展示会

10/18~10/21 第19回宗雲仏像彫刻所展示会

10/18~10/21 第19回宗雲仏像彫刻所展示会

【展示会期】:10/18(木)~10/21(日) 10:00~18:00 初日12:00から最終日16:00まで
【展示会場】:新宿区民ギャラリーAB
【コメント】:ひとは意味を求める生き物であるといわれる。細胞の巨大な集合体を、統一体として制御する役割を担う脳に新皮質を発達させた生命体の宿命かもしれない。この脳は降りかかるさまざまな事象に対処しようと奮闘するが、予測可能な事柄に対しては適切に対応して安定している。だが中には予測不能でかつその生命体にとって重大な結果または影響を及ぼす事象もある。いわゆる災難である。これに新皮質はどう対処しようとするのか。もともと理路を扱うように発達進化してきたこの部位は、このような事態に対してほとんど無力である。災難は昔からあるのだから、このような脳をもつひとは何らかの対処をしてきたはずである。たぶん新旧両皮質が協力して編み出した脳安定の方法、それが祈りなのではなかろうか。今はこの両皮質の協力関係がとみに弱まっているのであろう。この祈りの表象が仏像彫刻であると思う。世に偶像崇拝を拝する考え方もあるが、とどのつまりいわゆる「偶像」を作らないことを形としているだけで、脳内部には何らかの祈りの表象があるはずである。実質には変わりがない。
日本は木材に恵まれた国であるから、古来仏像は檜をはじめとして、樟、榧などを材料として彫像されてきた。石が手にいる材料の国は石像を、土であれば塑像を作ったが、日本で木材を使うことは、仏師でない人にとって幸運であった。誰でも比較的容易にそれぞれの祈りを表現できるからである。その彫像は唯一無二で作者の魂が込められるものであるので、巧拙を超えて人に感銘を与える。この点が仏像彫刻の特徴ではなかろうか。この心の共鳴は多分に無意識領域の脳の働きであり、各個人で共鳴の波長は微妙に異なる。多数の作品に触れれば、鑑賞者の心に触れる像が見つかるかもしれない。そういう場としてこの展示会に足を運んでいただければと思っている。
第十九回宗雲仏像彫刻所展示会世話人


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