ものづくりの国、日本のカレンダーは世界のトップクラスです。印刷・加工技術の高さはもちろんのこと、デザインも優れています。外国では中綴じ式などのシンプルなものが一般的です。
　日本では毎年多くの企業が多額のコストをかけてカレンダーを企画・制作して得意先や顧客に配っています。そのため日本では、カレンダーは「買う物ではなく、もらう物」という感覚があります。一方で年の瀬が近づくと書店や文具店にはたくさんのカレンダーが売られています。気に入ったものは高価でも購入するという文化も出てきたようです。いずれにしても日本人のカレンダーに対する思い入れは、とても強いようです。

　展示されているカレンダーは、昨年暮れから今年の１月にかけて実施した“素敵なカレンダーを捨ててしまうのはもったいない！ キャンペーン”で多くの事業者様から送っていただいたものです。年末年始の事業所には、取引先などからたくさんのカレンダーが集まります。それらは社内で使用したり社員に配布されますが、余剰分は廃棄されてしまいます。エコギャラリー新宿では、それを必要とする方々へ差し上げたいと考え事業者様にお願いしたところ、多くのご賛同を得て、4,000部を超えるカレンダーを提供していただきました。1月16日から2月15日まで特設された配布会場には約1000名の方々がご来場され、たいへん喜んでいただきました。
　エコギャラリー新宿では一部を保管することにしました。今回は１５０点あまりの素敵な“風景”と“絵画”のカレンダーを展示いたします。ごゆっくり御覧ください。